2011年に声優デビュー。自他共に認める競馬ファンとしても有名な人気声優。
主な出演作は「劇場版鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来」(恋雪役)、「ウマ娘 プリティーダービー」(マルゼンスキー役)、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」(ミオリネ・レンブラン役)等多数。
日々競馬を嗜んでいる人にとっての有馬記念は、自分の応援している“推し馬”あるいは“推しジョッキー”の晴れ姿を見る年末の最後のお楽しみではないでしょうか。しかし有馬記念がすごいのは、普段は競馬をやらない人たちに「観てみようかな」「これだけは馬券を買ってみよう」と思わせるところ。誰にとっても最高の祭典なのです。それをさらに特別なものにするのが『有馬記念ファン投票』です。私も競馬を始めて6年ほど経ちますが、毎年投票しています。
有馬記念は中山芝2,500mと決まっていますから、本来はその適性のある馬を選ぶべきでしょうが、合わないと分かっていても応援したいから投票するというのも醍醐味かと思います。その最たる例だと感じたのは、2018年のオジュウチョウサンの出走です。障害を主戦としているにも関わらず有馬記念への挑戦を表明し、ファン投票3位に推されてこの舞台を走りました。平地GI馬と障害GI馬の夢の競演が叶ったのです。
私個人の思い出話をしますと、記憶に新しい昨年のレースが実はおもしろい結果になりました。投票で選んだ10頭の内、ディープボンド、スターズオンアース、ハヤヤッコの3頭が出走してくれたのですが、着順は後ろから数えてワンツースリーでした。もちろん勝ってくれたら嬉しいという気持ちで応援していましたが、その勇姿を見られただけで幸せだったのです。特に競馬を始めた頃からの推し馬であるハヤヤッコは、ファン投票27位で、白毛馬で初めて有馬記念に出走しました。この馬はGIレースを勝ってないんです。それでも愛されて、こんな大舞台で夢を見せてくれて、あの感動は何物にも代え難いものでした。
つまりなにが言いたいかというと、ファン投票に参加すると、馬券が当たるとか外れるとかは関係なく楽しむことができるのです。改めて自分はどの馬が好きなのかを確認することもできますし、選んだ馬名が並んだ自分だけの画像も手に入ります。これがかなり良いです。その中から走ってくれる馬がいたら、より応援に熱が入り、また感動してしまうのです。